外国語の勉強で「かべ」にぶつかって倒れていらっしゃる方へ
私たちが担架で運んであげて
また立ち上がって再起させる方法は
★自分のすきな本をテキストにする。
★辞書を引かないで多読(読みやすい本をわからないところはとばしてどんどん読む)。
ということをお勧めしていますが
おすすめする理由は
それが
外国語脳を作る=処理速度を上げていく
のに、やりやすくて効果的である。
というだけでなく
「もう一つの楽しみ」
に出会えると思うからであります。
すきな本をテキストにするにせよ
辞書を引かないで多読するにせよ
ムズカシイ本から始めようととしても
「やっぱりワカラナイヨ!!」
と再び倒れることになってしまいますから
ここは
「子ども向けの本から始めるのがよい」
ということになります。
そこで、大人のみなさんは
子どもの本にふたたび出会うわけですが・・・

こ、これは!!!
子どもの本の世界には
これまでに気づかなかった
こんな宝の山だったのか!
とびつくりするのです。
韓国語をすきで学んでおられるかたは
「韓国韓国したもの」
にひきつけられがちです。
「韓国語を学ぶのだから、韓国作家の書いたもの、ネイティブの紡いだ言葉の味わい、というものを読みたいだろ、当然!歴史もまなべてさっ!文化も学べてさっ!」
と思うわけですが、それは、たしかにそうなので、そのお気持ち、よくわかります。お察しします。
そのうえで
すこし別の目線で見ましょうか
別に韓国人が好んで読んでいる本は韓国作家の本ばかりというわけではありません。
むしろ、私見ですが、韓国語で本を読む場合に、韓国の作家さんに特にこだわらないで読むほうが、選択肢が広がるというてんでは、あきらかによいと思っていて
韓国の出版界ではほんとうに意欲的に海外の本を翻訳して出版されていますから
日本ではまだ翻訳されていない海外の素敵な本・絵本に出会えたりもします。
だから、「韓国語の本を読もう」というときには
「韓国の作家さんの本」と限定することはなくて
どこの国の人が書いたものであれ、それが韓国語に翻訳されて出版物になっていればそれは「韓国の本」なのですから、自分が面白そうと思う、韓国語で書かれている書物。を探すのがよいと思います。
韓国語を勉強することは、韓国とだけ仲良くなるためではないのであり
世界じゅうの人々と仲良くなるための入り口のひとつとして韓国語を学んでいると思ったほうがよくて
というわけで
私が韓国語の絵本を漁るなかで、はじめて出会った外国の作家さんの絵本をいくつかご紹介します。
韓国語の勉強をしなければ、それらの本、それらの作家さんの存在には気付かなかったかもしれない、そんな絵本たちです。
ブラックドッグ BLACK DOG
作・画:レヴィ・ピンフォールド (英:Levi Pinfold)
くまとピアノ The Bear and the Piano
著:デイビッド・リッチフィールド(英/David Litchfield)
(※蛇足を・・・これは絵にほれ込んでつい買ってしまいましたが、ストーリーはとくにどうってことなかったです。)
さいごに、もうひとつ。
こちら日本でもおなじみの作家さんのようですが
韓国版の絵本で初めて知った作家さんの絵本。
わすれられたもの(ロスト・シング)The Lost Thing
文/絵:ショーン・タン(豪:Shaun Tan)
みなさまも、外国語をまなぶことをきっかけにアンテナを広げて
新しいすてきな世界との出会いを広げていかれますように^^