「韓国人の韓国語は早すぎる><!」
という壁を越えてゆくには
ことばの「処理速度」をあげてゆくことが必要です。
「処理速度」を上げるにはどうするか。
がんがん生きた言葉をインプットしてゆく。
そのためのトレーニングとして
もっともやりやすく、たのしみのあるのが、たぶん
「辞書をひかないでどんどん多読」
のように思われます。
というわけで、あまり「教材」「参考書」というものを特にお勧めすることはありませんが
上述のように
「がんがん生きた言葉をインプットすること」
にフォーカスするばあい
「韓国人が日本語を学ぶときに使う教材」
を使うのは一つの面白い方法です。
具体的には
『EBSラジオ日本語』
げんざい約20名の方が、当店を経由してテキストの定期購読をしてくださっています。
この、『EBSラジオ日本語』をおすすめしている
その理由の第一は
・解説が韓国語なので、たくさん韓国語に接することができる。
ようするに生きた韓国語がガンガン入ってくるからです。
「処理速度を上げる」ことから焦点が外れていないからです。
そのほかの理由は
・日本のことに興味をもっている外国からの視点なので
なんだか「お友だちになりたい」といってくれているような感じがしないでもなくて
なんかたのしい。
・韓国での日本語学習は、日本での韓国語学習に比べると
これまでは興味を持つ人が多かったので
学んできた人の数がはるかに多く
「すそ野が広ければ頂も高い」
韓国語⇔日本語の研究・技術の蓄積があり
日本語の先生もたいへん上手ですし、例文もまちがいないし
新しい話題がすぐ取り入れられておもしろい。
それと同じ観点から
EBSラジオほどには知られていませんが、
「これは、よい。力が入っておる!」
と思う月刊誌があります。
それは、
『日本語ジャーナル』
韓国語の雑誌 日本語ジャーナル 2016年12月号(教材+CD1枚)
12月号の中身をご紹介しましょう。
巻頭から、カラーページで日本の各地の紹介。
今月は飛騨高山 黒部。
ほかにも六甲山、沖縄、熊本、京都。
この辺の記事は、韓国語のみのページです。
カラーページが以後も長々と続きまして
これは、「統計でみる日本」という連載記事。
今月は、さよなら、SMAP!ということで、SMAPに関する統計調査。
つづきまして
こちらも連載の、「日本3大○○」。
今月は、日本三大丼物。
(そんなのあるのか・・・)
これは、日韓対訳の記事になっています。
全体的に、日韓対訳の記事のほうが多いと思います。
こちらは「話題のワード」。
今月は、PPAP、小池劇場。
検索していたら、この
『日本語ジャーナル12月号』を、
丁寧に紹介しておられるページを見つけました。
일본어저널 12월호가 왔어요
(시즈의 일본어노트 http://blog.naver.com/yukine0131/220875438493)
日本語を勉強している韓国人の方のブログかと思ったら、ちょっとちがうみたいですね。すみません。
出版社다락원さんの公式ページ。
일본어저널 (다락원)
リンクのあるところは記事が読めます。
PPAPの記事とかは、日韓対訳で読めます。
こんな『日本語ジャーナル』を毎月作っている人たち。
『日本語ジャーナル』をよんで勉強している、もっとたくさんの人たち。
わたしたちが異国に興味をもって
ことばを勉強しているように
私たちの国に興味をもって
私たちの言葉を勉強している異国の人たちがいる。
そしてそのつながりがきっと
世のなかから誤解や争いを少なくしてゆく
流れを、空つくつくってゆくでしょう。
なので、がんばりましょうね。
こつこつと。しぶとく。