「私は、こんなにすごいことを、体験しました。」
そんな自慢話を、だれもがひとつぐらいは、もっているものでしょうか。
たしかに
ちょっと、すごい経験かもしれない。
けれど
それと同じような自慢話をしている人が
今、この瞬間にも、この地上の何処かに、いるのではないか。
そんな自慢話のひとつ。
中学生のとき
なかがわくんが
話してくれました。
なかがわくんは
そのとき、幼稚園か、小学一年生。
なにか
お母さんに叱られたかなんかで
とてもくやしくて
わああああん、と泣いて
かんしゃくを起して
暴れたていたところ
はしらに頭をぶつけて
鼻血がでた。
それで、なおさら
うわあああああん!と
はげしく泣いたのだそうですが
そのときふいに
おならがしたくなった。
それで、泣きわめきながら
おならを
ぶッ!と
はなった。
そしたら
そのときすこしお腹がゆるくて
ブッ!とおならを出したはずみに
やわらかいうんこが
グニュッ!と
出た。
同時に
おしっこも
ジョッ!と
もれた。
その瞬間のことを回想して
なかがわくんいわく
「その瞬間ね
ワシはね
汗と
涙と
よだれと
鼻水と
うんこと
しっこと
おならと
鼻血を
いっぺんに体から出したんよ!」
それは
たしかに、すごい体験かもしれないが
同じような自慢話をしている人が
きっと今も昔も
世界じゅうのあちこちに
いるのではないか
と思う
そんなお話でした。
てこと~