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百十七粒目『きんぎょをあげた日~みんながワイだったらうまくいく』

みんながワイだったらうまくいく。

なんでケンカしたりいがみ合ったり
うらぎったりうらんだり利用したり
うまくいかないことがおこるんや?

みんなが「ワイ」だったらうまくいく。

しかし、そのワイ以外の無数のワイたちは、ワイと同じであってはうまくいかない。

かしこいワイ、賢くないワイ、子どものワイ、老人のワイ、幼児のワイ、詩人のワイ、技術者のワイ、科学者のワイ、医者のワイ、農夫のワイ、漁師のワイ、料理人のワイ、職人のワイ、商人のワイ、船乗りのワイ、兵士のワイ、政治家のワイ、裁判官のワイ、弁護士のワイ、教師のワイ、学生のワイ、作家のワイ、女のワイ、男のワイ、おばちゃんのワイ、おかあさんのワイ、おとうさんのワイ、礼儀を重んじるじじいのワイ、コンビニ店員のワイ、翻訳者のワイ、音楽家のワイ、画家のワイ、建築家のワイ、大工のワイ、溶接工のワイ、農学者のワイ、宗教家のワイ、自然養鶏してるワイ、哲学者のワイ、冒険家のワイ、起業家のワイ、看護師のワイ、警察官のワイ、消防士のワイ、人と地球にやさしい暮らしのお店をしているワイ、芸人のワイ、街頭演説をするワイ、やさしいワイ、こわいワイ、ボクサーのワイ、ダンサーのワイ、体の強いワイ、華奢なワイ、穏やかなワイ、せっかちなワイ、休養中のワイ、無職のワイ。

書ききれないけれども、いろんなワイがいて、
ワイがみんな同じヤツやったら世のなかは成立せえへんから
ワイとはちがうワイがいるからこそ世の中まわるんで、
「みんなちがって、だいたいキライ」
って共感するかもしれないけど
「みんなちがって、みんないい」
っていうのは別の意味でほんまやねん
そして、そのちがうみんなは、みんなワイなんで、
ワイ同士なら、あいてに損をさせることもない、
だますこともないし、利用することもない。

融通をきかせて、協力すれば、難しいこともできるようになる。

利害が対立しても、ウソは言わん。
ほんとうのことだけ述べて、
じゃあどうしようかって考えて

「こっちのワイはこんなにこまっとるんか?
そしたらこっちのワイがてつだってやるわな」

っていうことがふつうにできたら、みんなうまくいくやんか。

そしたら、そのためには、
「みんながワイだったら」
が実現すればいいわけや。

みんながそんなふうに思えればいいわけや。
ほかの人たちのことを
ちがっているけれど、みんなワイなんやって。

そしたら、それを一歩ずつ進めよか。
ワイと同じぐらい、ワイ以上に、
たいせつに思う人が一人はいるでしょう、
そう思える気持ちをだいじにして、
そう思えるひとを、ひろげていったらえんちゃう?

むりかー。

でも、そういうことやで。世のなかうまくいくっていうのは。

みんながワイであるって思えたら
うまくいくはずなんや。

やっぱり、だいじやねん。
思いやりとか共感を広げてゆくことは。

そして、そんな風に生きようとしているひと
そうやって生きている人っていうのは
いる。

「そんなのきれいごと」
「むり」
そう言われながらも
信じて、手放さずに、生きている人がたしかに、いるんや。

「きれいごと」であることは否めないかもしれない。

でも。

「きれいごと」はだいじやねん。
まちがいない。



1件のコメント

  • カラオケ行ことファミレス行こをついに買っちゃったひと
    返信

    きれいごと
    ワイも好きです
    きれいごとも言うだけタダや

    でも、、、

    世の中全部ワイになったら地球滅んでまう、、、

    建てた家も全部崩れて、道路陥没して、ひところすやつはおらんなっても、銀行のワイは毎日お家に帰れなくなってまう、、、

    世の中のみなさん、ほんまありがとうやで

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