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百十四粒目『ゆっくんのお母さんの教え』

「ストロベリーは何語?」

っていう、なぞなぞがある。

こたえは

「いちご」

なのだが、
ワイがようちえんか、小学校の低学年のころ、
2歳としうえのおねえちゃんが、

「ひろくん、バナナは英語でなんて言うか、しっちょる?」

といってきた。

ワイはとうぜん英語なんかわからないから

「しらん!」

っていった。

そしたらおねえちゃんは、

「ゆっくんのおかあさんに、おしえてもらったんよ」

と、得意げな顔になって

「ゆっくんのお母さんが、とつぜん話しかけてきて、教えてくれたんよ。

『けいこちゃん、けいこちゃん、
 バナナは英語で、なんて言うか知ってる?
 バナナはね、英語でね、

 バナーナ

 っていうのよ。』」

と、はなしてくれた。

そのときに、おねえちゃんの「ものまね」が入っていて
ゆっくんのおかあさんの
「バナーナ」
の言い方にものすごい特徴があったらしく

バんナ~~ナ

と半分白目をむいた顔でまねしてくれたのである。
それでワイら兄弟は
バんナ~~ナ
といって、ケラケラ笑ったのである。

そうかあ。
バナナは英語でバんナ~~ナっていうんじゃなー。

そんなわけで、ワイらきょうだいは、
「バナナは英語でバんナ~~ナ
という知識を身につけた。

たぶん、ゆっくんのお母さんも、前の日にだれかから聞いたんやろ。
「へえ。バナナは英語でバんナ~~ナっていうんじゃなー」
ゆっくんのお母さんは感動して
それで、だれかに教えたくて仕方がなくて
たまたま通りかかった、ちっちゃい女の子=ワイのおねえちゃんを捕まえて
「けいこちゃん、けいこちゃん、バナナは英語でなんて言うか知ってる?」
と、つい昨日聞き得たまめちしきを伝導した、というところであろう。

このようにして、人類の間に新たな知識が広まっていくのであろう。

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