「ストロベリーは何語?」
っていう、なぞなぞがある。
こたえは
「いちご」
なのだが、
ワイがようちえんか、小学校の低学年のころ、
2歳としうえのおねえちゃんが、
「ひろくん、バナナは英語でなんて言うか、しっちょる?」
といってきた。
ワイはとうぜん英語なんかわからないから
「しらん!」
っていった。
そしたらおねえちゃんは、
「ゆっくんのおかあさんに、おしえてもらったんよ」
と、得意げな顔になって
「ゆっくんのお母さんが、とつぜん話しかけてきて、教えてくれたんよ。
『けいこちゃん、けいこちゃん、
バナナは英語で、なんて言うか知ってる?
バナナはね、英語でね、
バナーナ
っていうのよ。』」
と、はなしてくれた。
そのときに、おねえちゃんの「ものまね」が入っていて
ゆっくんのおかあさんの
「バナーナ」
の言い方にものすごい特徴があったらしく
バんナ~~ナ
と半分白目をむいた顔でまねしてくれたのである。
それでワイら兄弟は
バんナ~~ナ
といって、ケラケラ笑ったのである。
そうかあ。
バナナは英語でバんナ~~ナっていうんじゃなー。
そんなわけで、ワイらきょうだいは、
「バナナは英語でバんナ~~ナ」
という知識を身につけた。
たぶん、ゆっくんのお母さんも、前の日にだれかから聞いたんやろ。
「へえ。バナナは英語でバんナ~~ナっていうんじゃなー」
ゆっくんのお母さんは感動して
それで、だれかに教えたくて仕方がなくて
たまたま通りかかった、ちっちゃい女の子=ワイのおねえちゃんを捕まえて
「けいこちゃん、けいこちゃん、バナナは英語でなんて言うか知ってる?」
と、つい昨日聞き得たまめちしきを伝導した、というところであろう。
このようにして、人類の間に新たな知識が広まっていくのであろう。
百十四粒目『ゆっくんのお母さんの教え』

1件のコメント
ゆっくんママは誰に聞いたんだろう…🤔