「イノウエ・ナオヤせんしゅみたいになりたいですっ」
と、いまのキッズ・ボクシングのちびっこが燃えているのだとすれば
まさにそのようなあこがれのまなざしで
「ビクトル・ユゴーさんみたいなものを書きたいですっ」
と、24歳ちびっこのワイは瞳の奥にめらめらと炎をもやしていたわけだが
しかし、べつにビクトル・ユゴーさんの大作を
原語のフランス語で読んだわけではなくて、
さらに、日本語訳でも「完訳」を読破したわけではなかった。
そんなニセモノぶりをおおいに発揮しつづけているワイなのだ。
そんなちびっこ20代のワタクシが感動に涙した『レ・ミゼラブル』は
中学生むけの本で、すこしみじかくまとめられたものであった。
しかし中学生むけとはいえ、ぶ厚い、上巻・下巻にわかれたハードカバーの本で
それはホンマに「大作」というかんじがして、ずっしりと読みごたえがあった。
むちゅうになって読みふけり、あまりにも感動したので、
ナミダの乾ぬうちにペンをとり、翻訳者さんに手紙を書きはじめたほどである。
たしか神戸大学のせんせいで、清水さんっていう方やったと思う。
「ほんまに、ほんまに、せんせいは、すばらしいお仕事をなさいました。ありがとうございます。」
けっきょくは送ることはなかったので、せめてここで、感謝の気持ちを書きとめました。
さて、それで、『レ・ミゼラブル』の最後で、ジャンバルジャンが、死の間際の病床にあって、駆け付けたコゼットに再会する場面がある。
これが、ナミダ、ナミダの場面やねんけども、ジャンバルジャンは、最後のさいごに、コゼットにこう云うんやな。
「コゼット、いまおまえに、おまえのお母さんの名前を教えるときが来た。よくおぼえておきなさい。お母さんの名はファンティーヌというのだよ。それを口にするときはひざまづくのだよ。・・・」
このたびテグにいった、10月29日。
ワイはなぜか、ファンティーヌのなまえが思い浮かんだのである。
22年ぶりで、まゆ先輩と会った。
地元のご老人たちでにぎわう、ふるい食堂で。
(つづく)






1件のコメント
うぉおおお素敵なお写真📷
ファンティーヌ=まゆ先輩…φ(・ω・ )メモメモ