わたくしが中学一年生の時である。「技術・家庭科」の授業というのがあって、男子生徒は技術室で技術の授業を受けて、女子生徒は家庭科室で家庭科の授業を受けていたように記憶している。 そのころはパソコンなんて一般的ではなかったか...
トヨタとヨシダは仲が悪かったよなー。という記憶があるのよなー。 なんで、あんなに仲が悪かったんやろな。ようわからんがああいうのを「犬猿の仲」というんやな、きっと。 どっちが犬で、どっちが猿か。トヨタが犬なのかどうかは微妙...
トヨタは山口県出身の、肩幅が広いのが特徴の顔がやたらとでかい男で、19歳の時に東京の私立大学の政治経済学部に合格して、東京で生活するようになった。 トヨタは「山口県出身なんて恥ずかしい」と思うことにした。そして、東京人に...
車を運転するときには、いつも緊張感をもって運転することがたいせつです。 「安全第一」ですが、しかし、どんなに気をつけていても追突される可能性はあるでしょう? そして、車で追突されることを、「おかまをほられた」という言い方...
そうして、壊れたラケットをめぐって、 「べんしょうしなさい。あんたがわるい。」 と、なすきゅうは主張し、 マルコメは、 「正当防衛じゃ」「形あるものいつか壊れる」 みたいなわけの分からぬ理屈を言い、 「じゃあ、あんたの家...
その日、ワイとマルコメは、アルミ製のえんじ色の野球のバットと、白いゴムボールをもって、町内の広場に出かけた。そのころ、ワイとマルコメは毎日のように、投手と打者で二人でできるルールの野球をして遊んでいて、その日も「ふたり野...
「実力さっ!」 とマルコメは叫んだんや。こっちを向いて、ガッツポーズを作って。なすびときゅうりから、ぼっこぼこに、蹴られたり、ぶたれたりしながら。「実力さっ!」とさけんでいた。そのときマルコメは泣いていなかった。絶対に、...
ジョイのむくろを庭にのこしてワイは玄関から家に入って食卓のある部屋の戸を開けた。父と母がテレビを見てくつろいでいた。 「ジョイが死んだ。」 と宣言したら、母も父も、とくに母のほうが、 「ええええ??!!!」 とおどろいた...
高校2年生の6月に、修学旅行に行った。数日間、ジョイに会えなくなる。帰ってきたときにジョイが生きてるか心配しながら修学旅行に行った。 帰ってきたらジョイはふつうにしとった。よかった。ワイがおらん間に、ジョイが死んぬなんて...
ある日、ジョイが倒れたんや。いつものようにワイはジョイの鎖をリード(赤と黒の市松模様に編まれた紐やったわ)に付け替えて、門を出ると、一緒に猛ダッシュや!そして、しばらく道を進んでからのことやった。 突然、ジョイの足取りが...