昭和のトイレはべんじょ(便所)とよばれていた。 そうして、べんじょの壁は、全面がタイルなわけではなく、上の部分が土壁であることがよくあった。 ワイのおうちのおべんじょもそんなかんじで、男性用べんきの容貌は、バーのカウンタ...
なまものの犬や猫はしんでしまう。しんでしまうと、いなくなる。 しかし、ぬいぐるみは、なまものではないからすてなければ、けっこういつまでも、いる。 このこは「ぽんてり」 かわいくてこれまですてられなかったのだがきょう 「万...
ささやかな くらしを していたい いっしょうけんめい はたらいて たまに やすんで どして ひこきに のって がいこくに いって なにか しようと しているのか なかまが いてたすけあってねことかいてささやかに いきて ...
あのな、ワイってほら、「井の中の蛙」の代表的な模型みたいなもんやんか。 知ったかぶりしてるけど、なんも知らんやんか。 これからテグに会社をつくろうとしているんやけど今テグで暮らしている日本人って、ワイの感覚からしたら、人...
「きみはインディペンデントや」 とオダさんは笑いながら、おおきな体を揺らして言った。「インディペンデント」だから、よい、とはいわなかったし、アホやな、ともいわなかったし、たいへんやろ、とも言わなかった。 ワイはそのとき、...
「イヤな気持ちになることをなくす」とうのが長年のテーマやねん。 まずはワイが。そして世界じゅうの人々が。 そのためには、どういうアプローチがあるのか。そのヒントを求めつづけているワイ。きょうはひとつヒントを得ました。だか...
「あんた、ちょっと聞いてくれるかね。いままで、だれにも話したことがない話なんじゃが。」 と病院のベッドでばあさんがいった。ばあさんは俳句を詠むひとであったが、子どもがなかった。 ワイは、ばあさんの姉妹の孫、続柄でいえば大...
でこみはみなしごでというか、故郷をすててとおい町から家出してきてさむい夜みちにたおれていたところをパン屋のダニエルさんにひろわれた。 ダニエルさんはでこみをあたたかい家につれていってくれてあたたかいスープを飲ませてくれた...
ある町に古い本屋さんがあって、一匹ののらネコが住みついていた。 名前は「カトリーヌ」。これは店主の男がつけたんや。 白いネコで、毛が長くて、のらねこながら、なんとも優雅なオーラをまとっていたんやな。店主の男は、このネコを...









